2008年11月22日
責任・自覚~人の体を触る仕事
私は理学療法士です
臨床経験は6年
この世界では5年までは新人と言われているので、まだまだペーペーの新人もどきです
新人もどきですが、新人もどきなりに、様々な分野の諸先輩方に敬意を払いつつ・・・
でも、やっぱり大切だと思うことなので、お伝えさせてください
私は、子供を産んだ事がきっかけだったり・・・
癒しという分野において・・・
いい意味で人の体を触る仕事が、もっとたくさんある事を知りました
でも・・・
もっともっと・・・その分野も含めて・・・
人の体を触る仕事の奥深さや怖さを・・・
する側が、健全に感じて、楽しめたらいいのにな~・・・と感じることが最近、多いです
理学療法士という国家資格は、3~4年、学校に通い・・・
そのうち、半年間は全国に散り、合計3箇所の施設で泊り込みで、実際に病院で実習をします
その全てに合否判定があり、実習中はほとんど寝れず、フラフラになりながら、指導者に絞られます
そして、担当の患者さんにも絞られます
その間、あまりにもきつくて、鬱になったり病気になってリタイアする人も少なくありません
その後の国家試験も本当に缶詰状態で、膨大な量を勉強するのです・・・
資格をとっても、みっちりと卒後教育というものがあり、結構なお金を出してずっと勉強し続ける必要があります
その後、現場に出てからも、大きな病院かどうかにも寄りますが・・・
私は大きな、かなり厳しい病院にいたので、たくさんの先輩達から毎日治療のフィードバックを頂き、反省と勉強と、実践の繰り返し・・・
治療中はその手元まで、しっかりチェックされながら、変な汗かきながら・・・
それでも目の前の患者さんの表情や痛みに配慮して、治してナンボの毎日でした
また、私は、そんな毎日の中、患者さんを骨折させてしまった事もあり・・・
裁判になってもおかしくない状況もあって、患者さんやそのご家族、また諸先輩方やその他のみなさんに・・・
大変なご迷惑をかけてしまった経験もあります・・・
そんな想いをしながら、過ごしていたので、人の体を触る事はものすごく責任を感じるのです・・・
それが、大人でも、子供でも、赤ちゃんでも・・・
治療という分野でも、癒しという分野でも・・・
私達の分野では、キャリア10年以上の方で相当な実力と、人脈と、熱意のある方だけが、数年かけて吟味されて・・・・
独立をされます・・・
私のステキな先輩の理学療法士で、15年以上の経験の元に、独立された方がいますが、その方のお話は大変参考になり・・・
そのお陰で、同時に独立の難しさや奥深さを肌で感じることが出来ました
独立されても、当然ながら毎日必死で勉強されて、腕を磨かれています・・・
私が伝えたい事・・・
今は私は現場にはいませんが・・・私も含め・・・です・・・
人の体を触るお仕事をされている方・・・
もっともっと、責任や自覚をもって、人の体を触らせてもらいましょう・・・
ちょっとした手元によって、相手の心身に大きな影響を及ぼす事を知りましょう・・・
心身の自己管理をコツコツと行った毎日の上に、お金を頂きましょう・・・
『私は出来ている』・・・と思うと、大変危険な世界なのです・・・
とっても疲れている時・・・
自己管理では及ばない時・・・
自分へのご褒美として・・・
私も、誰かにお願いしたい・・・と思うこともあるし、世の中に必要な分野だと思います
でも、同志として・・・
ここの意識を忘れないように出来たらありがたいな~・・・と思ったので・・・
このように表現させて頂きました。
読んで頂いたみなさん、ありがとうございました。
私も自分自身の肝に銘じていきたいと思います。